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2011年サンクロレラクラシック/長尺パターでイップスから脱出した市原弘大
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昨シーズン、賞金ランク58位で初シード入りした市原弘大が国内ツアー3試合連続でベスト10入りする活躍を見せ、ほぼ来季のシードを確定させた。アジアンツアーでも3年連続でシード権を維持している市原。ジュニア時代には「天才少年」と呼ばれた29歳のいよいよ本領発揮となるか。
日本ゴルフツアー選手権10位、ミズノオープン10位、セガサミー4位と、この3試合だけでも1140万円以上を稼いだ市原弘大。
好調の要因は「スウィングに気を使わないようになったから」だと本人はいう。スウィングばかりではなく、「スコアボードを見るのも止めた」とひたすら目の前の状況に没頭するようになった結果でもある。セガサミー2日目、単独2位で会見場に呼ばれたときも、自分の順位を知らなかったほどだった。
97年に日本ジュニアで優勝。その年は高校選手権で春、夏を連覇している。00年に再び日本ジュニアに勝ち、01年には高校卒業を待たずにアジアンツアーのQスクールを受けてプロ転向。しかし、ほどなくパッティングイップスにかかり、長い低迷を余儀なくされた。
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2000年日本オープン
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長尺パターに助けられアジアンツアーのシードを取ったのは08年のこと。09年にはチャレンジトーナメントの賞金ランク5位で裏シードを獲得。それをステップに、昨年日本ツアーの初シードを獲得した。
アジアで蓄えた力が支えになっているとの手応えもあり、「アジアをないがしろにしたくない。日本ツアーと同じように頑張りたい」と市原は、サンクロレラ以降、1週の休みもなく12月3週目まで、日本とアジア、二股をかけて戦う。
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