週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 8/16号
2011/8/8更新

「天才少年」もいまや29歳。
二股・市原弘大が目下、好調の理由


2011年サンクロレラクラシック/長尺パターでイップスから脱出した市原弘大

 昨シーズン、賞金ランク58位で初シード入りした市原弘大が国内ツアー3試合連続でベスト10入りする活躍を見せ、ほぼ来季のシードを確定させた。アジアンツアーでも3年連続でシード権を維持している市原。ジュニア時代には「天才少年」と呼ばれた29歳のいよいよ本領発揮となるか。

 日本ゴルフツアー選手権10位、ミズノオープン10位、セガサミー4位と、この3試合だけでも1140万円以上を稼いだ市原弘大。

 好調の要因は「スウィングに気を使わないようになったから」だと本人はいう。スウィングばかりではなく、「スコアボードを見るのも止めた」とひたすら目の前の状況に没頭するようになった結果でもある。セガサミー2日目、単独2位で会見場に呼ばれたときも、自分の順位を知らなかったほどだった。

 97年に日本ジュニアで優勝。その年は高校選手権で春、夏を連覇している。00年に再び日本ジュニアに勝ち、01年には高校卒業を待たずにアジアンツアーのQスクールを受けてプロ転向。しかし、ほどなくパッティングイップスにかかり、長い低迷を余儀なくされた。


2000年日本オープン

 長尺パターに助けられアジアンツアーのシードを取ったのは08年のこと。09年にはチャレンジトーナメントの賞金ランク5位で裏シードを獲得。それをステップに、昨年日本ツアーの初シードを獲得した。

 アジアで蓄えた力が支えになっているとの手応えもあり、「アジアをないがしろにしたくない。日本ツアーと同じように頑張りたい」と市原は、サンクロレラ以降、1週の休みもなく12月3週目まで、日本とアジア、二股をかけて戦う。

 
【関連記事】
2011/ 3/22 アジアにはめっぽう強い平塚が全英予選会で好成績。出場権を獲得
2011/ 2/22 豪・中・韓中心のワンアジアQT日本からは2人合格
2011/ 2/15 日本勢トップ通過は脱サラプロの小泉洋人。アジアンツアーQT通過の7人の侍たち

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です