全英オープンで優勝を飾ったダレン・クラーク。5年前、妻のヘザーさんを乳がんで失った悲しみを乗り越えた“厄年”42歳のメジャー制覇に大いに感動させられたもの。ところが彼、実は全英直前に破産寸前だったというのだ。
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火事場の馬鹿力を発揮したD・クラーク
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2000年のアクセンチュアマッチプレーの決勝でタイガーを破り、欧州人として初めてWGCチャンピオンに輝いたほか、日本では中日クラウンズや太平洋マスターズ(04、05年連覇)で優勝するなど、世界を股にかけて活躍したクラークは年間で30億円以上を稼ぎ、一時は世界各地(イギリス、バハマ、南アなど)に別荘を所有。プライベートジェットを乗り回す超エグゼクティブな日々を送っていたが、「世界的な景気の低迷とともに雲行きが怪しくなった」とはマネージャーのチャビー・チャンドラー氏。
「さらにヘザー夫人の看病に専念したため、06年前後は試合にも出られず、治療費もバカにならなかったようだ」(同氏)
近年いよいよ生活に困窮。37億円で購入したジェットを慌てて売りに出したのだが6億円でしか売れず、あわや破産というところまで追いつめられた。「全英の優勝は絶好のタイミングでした」(同氏)
この勝利で99万9000ポンド(約1億3000万円)の賞金を獲得した上に、スポンサーからボーナス220万ポンド(約3億円)が転がり込んだ。まさに人生“起死回生のアルバトロス”でもあったのだ。
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