週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 8/23・30号
2011/8/15更新

目覚ましはちゃんとね!
日本人初、寝坊で失格の前粟蔵くん


沖縄出身の前粟蔵。のんびり屋?

 サンクロレラクラシックの2日目の椿事――。初日40位だった前粟蔵(まえあわくら)俊太(ツアー4年目、21歳)がスタート時間の7時29分までに現れず、5分過ぎた時点で失格となった。

 日本ツアーではゼネラルールを採用しており、「スタート時間後、5分以内に到着したときは2打罰。5分を越えた場合は失格」の条項を適用したものだ。ただし「例外的な事例に限っては競技失格の罰を免れる」としているが、前粟蔵の場合、「寝坊」なので、免除など望むべくもなかった。

 遅刻による失格は、記録の残る1999年以降、昨年のパナソニックオープン2日目のK・バーンズに次いで2例目で、日本人では初めて。

 朝の早いのが特徴のゴルフ競技。世界を見渡せばこんな例もあった。

 1980年全米オープン。2日目の朝、セベ・バレステロスは車で向かう途中、2度の交通事故に遭遇。渋滞のためコースへ着いたのはティオフの時間。ロッカーから全力疾走したが、7分が経過し、次の組がティオフした瞬間、セベの失格が決定した。

 次の例は日本人。1967年のハワイアンオープン、当時のトッププロの杉本英世は前粟蔵と同じく、寝坊による遅刻で失格。日本代表として日本プロ協会から派遣されていたため、協会は国内試合の1年間出場停止とした。困った杉本は米ツアーのプロテストに合格し、日本人初の米ツアーライセンスを取得。国際派といわれた背景には、“災い転じて福と成した”ウラ事情があった。

 しかし前粟蔵には、これからは目覚まし時計を複数持参するよう勧めたい。

 
【関連記事】
2011/ 6/21 予選落ち後の孔明みたいに座禅でも組む?宮本に続き上井も失格!
2011/ 6/14 宮本さん、3回目の過少申告失格とはちょっとドジが過ぎるんじゃないでしょうか…
2011/ 5/31 今度は“出べそ”またまたハリントンが失格騒ぎに

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です