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沖縄出身の前粟蔵。のんびり屋?
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サンクロレラクラシックの2日目の椿事――。初日40位だった前粟蔵(まえあわくら)俊太(ツアー4年目、21歳)がスタート時間の7時29分までに現れず、5分過ぎた時点で失格となった。
日本ツアーではゼネラルールを採用しており、「スタート時間後、5分以内に到着したときは2打罰。5分を越えた場合は失格」の条項を適用したものだ。ただし「例外的な事例に限っては競技失格の罰を免れる」としているが、前粟蔵の場合、「寝坊」なので、免除など望むべくもなかった。
遅刻による失格は、記録の残る1999年以降、昨年のパナソニックオープン2日目のK・バーンズに次いで2例目で、日本人では初めて。
朝の早いのが特徴のゴルフ競技。世界を見渡せばこんな例もあった。
1980年全米オープン。2日目の朝、セベ・バレステロスは車で向かう途中、2度の交通事故に遭遇。渋滞のためコースへ着いたのはティオフの時間。ロッカーから全力疾走したが、7分が経過し、次の組がティオフした瞬間、セベの失格が決定した。
次の例は日本人。1967年のハワイアンオープン、当時のトッププロの杉本英世は前粟蔵と同じく、寝坊による遅刻で失格。日本代表として日本プロ協会から派遣されていたため、協会は国内試合の1年間出場停止とした。困った杉本は米ツアーのプロテストに合格し、日本人初の米ツアーライセンスを取得。国際派といわれた背景には、“災い転じて福と成した”ウラ事情があった。
しかし前粟蔵には、これからは目覚まし時計を複数持参するよう勧めたい。
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