週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/6号
2011/8/29更新

タイガー復活ならず!
年内50位陥落、遼に抜かれる日も近い?

 まさかタイガーが世界ランクトップ30から姿を消す日が来るとは(8月21日現在33位)。もしこのままの状況が続けば、年内に世界ランク50位からすら姿を消す可能性が出てきた。

 5年以上守ってきた世界ランク1位の座から陥落したのは昨年10月末。一連の不倫スキャンダルによる謹慎→復帰後未勝利→今年のマスターズで古傷の左ひざとアキレス腱を痛め、全米オープンと全英オープンを欠場→3カ月のブランクを経て、過去7勝を挙げている得意のブリヂストン招待で復帰するも鳴かず飛ばず→挙げ句メジャー最終戦の全米プロで10オーバーの屈辱の予選落ち。

「球は以前より飛んでいる」「改造で球の曲がりが少なくなった。その計算が追いついていないだけ」「よいショットは随所にあった」「こういうことは昔のスウィング改造でも経験している」「落ち込んではいない。ただ怒っているだけ」などと本人は強がるが、全米プロの予選落ちでフェデックスカップのプレーオフシリーズ進出も逃し、今後、タイガーの出場が確定しているのは11月のオーストラリアンオープンだけ。

 世界ランクは過去2年の成績をポイントに換算して合算。出場した試合数で割った平均ポイントで決まるが、ここ2年出場機会が圧倒的に少なく、直近の成績が振るわないタイガーには不利な面が大きく、トップ50落ちどころでは済まないかもしれない。

 それでも若手のホープ、ローリー・マクロイは「今でもタイガー以上に人々を興奮させられるプレーヤーはいない」といい、「試練を経て人は強くなる。必ず彼は復活する」とゲーリー・プレーヤーもタイガーの肩を持つ。

「幸いひざの痛みもない。自分には練習しかない」というタイガーは当分華やかな舞台を離れ、地元でコーチのショーン・フォーリーと球打ちの日々に勤しむ。

 しかし練習しても試合に出られないタイガーが、BS招待の活躍でランクアップした世界43位の石川遼に抜かれてしまうのも時間の問題だろう。

 
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