世界の女子ツアーを席巻する韓国女子プロたち。しかし、彼女たちの生まれ故郷の韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)で、今季就任したク・オッキ新会長をめぐっての内部対立が深まっているという。
ク・オッキといえば、日本女子ツアーで20勝を挙げ、米ツアーでも韓国人選手として初勝利を飾った韓国女子プロ界の第一人者。世界で活躍する韓国人選手の先駆け的存在でもある。
なぜ、ク会長が就任してから、協会内でもめているのか、KLPGAをよく知るゴルフ記者が次のように説明する。
「ク会長は韓国女子ゴルフ界を発展させた功労者ですが、行政職は素人。現在のような経済危機に直面したときには、スポンサー集めなどを熟知したビジネスマンの会長が適任で、一部の不満分子が起こした内部クーデターとの見方もあります。会長選挙の過程でク側に不正行為があったとして、反対派が会長職務停止の仮処分を裁判所に申請したところ、7月に仮処分決定が下されたのです」
KLPGAの会長は草創期には日本オープンで優勝したことがあるプロゴルファーのハン・ジャンサンが就任したこともあったが、その後は三星財閥やハイマートなど、企業幹部などの外部会長を擁立してきた。今回初めて女子プロ出身者が会長になったことを面白くないと思う輩による内紛が一因という見方もあるという。
世界の韓国女子プロたちが、KLPGAの内紛の早期終息を願っているのではないだろうか。
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