週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 9/20号
2011/9/12更新

最速&最年少で5億円突破した遼。
ほかの珍記録にも挑みますか?


えっ、今季3回も2位になってましたっけ?

 最年少記録やプロ入り最速記録を次々に塗り替えてきた石川遼が、またも新たな記録を樹立した。KBCオーガスタ2位で生涯獲得賞金額が5億円を突破。プロ入り最速、最年少で5億円に到達したのだ。

 これまで生涯獲得賞金額5億円を最年少で突破したのは、98年ダンロップフェニックスで4位タイになった丸山茂樹だったが、当時の丸山は29歳2カ月10日。石川は19歳11カ月10日とその記録を大幅に塗り替えた。

 ツアー初出場から生涯獲得賞金5億円に最速で到達したのは、これまではブライアン・ワッツの115試合。石川は97試合目で5億円に達し、この記録も大幅に更新した。

 今季、KBCオーガスタ終了時点まで優勝がない石川だが、2位が3回あり、海外メジャーの賞金も加算され、賞金ランクのトップにも立った。

 キム・キョンテ、ベ・サンムン、池田勇太らが僅差で迫っていて、賞金王の行方はまだ予断は許さないものの、池田はワールドカップ出場のためカシオワールド欠場が確定。キョンテはPGAツアーのフォールシリーズに出るので、やはり今後、日本ツアーの試合数が少なくなるといった具合で、石川の賞金王の確率は高い。

 とはいえ、これまで1勝もせずに賞金王になった選手は皆無。昨年米ツアーの賞金王になったマット・クーチャーは1勝だったし、81年の賞金王トム・カイトも1勝だった。ひょっとすると、未勝利賞金王の珍記録もつくるかもしれない。

 さらに「プロ1年目は1億円突破で、2年目は賞金王。昨年は58の記録を出しているし、もしかすると今年は2位の回数の記録を作るかもしれませんよ」と冗談めかしていうのは父の石川勝美氏だ。

 JGTOが発足した99年以降、年間最多2位は、99年の細川和彦の5回、次いで08年の谷口徹、09年のキョンテ、10年の藤田寛之の4回という記録がある。目下、3回の石川はあと3回の2位で細川の記録を抜く。ちなみにプロ入りの08年以来、石川がマークした2位の回数は9回になる。

 2位が多いのは実力の証ともいわれているが、やっぱり石川には優勝のほうが似合っている。秋の陣に期待したい。

 
【関連記事】
2011/ 9/13 走って走って、打って打って。石川遼「100万円」の夏休み
2011/ 9/ 6 アトランタの全米プロ、6回池ポチャ85の遼が「水と共に去った」理由
2011/ 8/23 ツアークッキーと石川遼の成績のちょっと気になる関係

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です