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えっ、今季3回も2位になってましたっけ?
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最年少記録やプロ入り最速記録を次々に塗り替えてきた石川遼が、またも新たな記録を樹立した。KBCオーガスタ2位で生涯獲得賞金額が5億円を突破。プロ入り最速、最年少で5億円に到達したのだ。
これまで生涯獲得賞金額5億円を最年少で突破したのは、98年ダンロップフェニックスで4位タイになった丸山茂樹だったが、当時の丸山は29歳2カ月10日。石川は19歳11カ月10日とその記録を大幅に塗り替えた。
ツアー初出場から生涯獲得賞金5億円に最速で到達したのは、これまではブライアン・ワッツの115試合。石川は97試合目で5億円に達し、この記録も大幅に更新した。
今季、KBCオーガスタ終了時点まで優勝がない石川だが、2位が3回あり、海外メジャーの賞金も加算され、賞金ランクのトップにも立った。
キム・キョンテ、ベ・サンムン、池田勇太らが僅差で迫っていて、賞金王の行方はまだ予断は許さないものの、池田はワールドカップ出場のためカシオワールド欠場が確定。キョンテはPGAツアーのフォールシリーズに出るので、やはり今後、日本ツアーの試合数が少なくなるといった具合で、石川の賞金王の確率は高い。
とはいえ、これまで1勝もせずに賞金王になった選手は皆無。昨年米ツアーの賞金王になったマット・クーチャーは1勝だったし、81年の賞金王トム・カイトも1勝だった。ひょっとすると、未勝利賞金王の珍記録もつくるかもしれない。
さらに「プロ1年目は1億円突破で、2年目は賞金王。昨年は58の記録を出しているし、もしかすると今年は2位の回数の記録を作るかもしれませんよ」と冗談めかしていうのは父の石川勝美氏だ。
JGTOが発足した99年以降、年間最多2位は、99年の細川和彦の5回、次いで08年の谷口徹、09年のキョンテ、10年の藤田寛之の4回という記録がある。目下、3回の石川はあと3回の2位で細川の記録を抜く。ちなみにプロ入りの08年以来、石川がマークした2位の回数は9回になる。
2位が多いのは実力の証ともいわれているが、やっぱり石川には優勝のほうが似合っている。秋の陣に期待したい。
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