米女子ツアーのカナディアンオープンは、ニューヨークも被害を受けたハリケーンの影響で強風が吹き荒れるなか、ブリタニー・リンシコムが宮里藍らを逆転で下した。
メジャーのクラフトナビスコを含むツアー3勝のリンシコムは、今季は春先から調子がよく、今大会で2勝目。躍進の秘密は、開幕前に参戦していた男子のミニツアーでの武者修行にあった。
去年から米女子ツアーの試合数が減少したため、シーズン開幕前やオープンウィークを利用して男子の3試合に出場。結果は初戦で堂々の3位。2戦目は、米男子ツアーの2部ツアー、ネーションワイドに次ぐレベルの大会だったために、予選落ちに終わったものの、3戦目はミックスダブルスのゲームで、友人の男子プロとタッグを組み、見事に優勝を飾っている。
米女子ツアーでの飛距離が常にトップ3を誇り、平均飛距離が260ヤードを超えるリンシコムにとって、男子と戦うことは決して不可能ではない。
「むしろ飛距離が同じぐらいか、少し置いていかれる選手と闘うことで、ショートゲームやアイアンショットの正確性の重要さを改めて痛感した」というリンシコム。
ミニツアーとはいえ、女子ツアーのように飛距離でアドバンテージを奪えないゴルフを強いられるので、その経験が今季2勝の強さを生んだのだ。
老若男女、来る者拒まずのフロリダの男子ミニツアーは女子選手にとって、レベルを上げる最高のスパーリング会場なのだ。
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