長い米ツアーも、プレーオフ最終戦(ツアー選手権)でひと区切り。今季の賞金王レースは欧州勢に押され気味だった米国の若手が多数上位をにぎわしている。その若手米国人選手に注目してみた。
賞金レースでトップを走るのは26歳のウェブ・シンプソン。今季レギュラーシーズンの最終戦、ウィンダム選手権でツアー初優勝を遂げると、2週後のドイツ銀行選手権で2勝目を挙げ、一気に賞金ランクトップへ。
だが、ドイツ銀行で注目されたのは、彼自身よりも彼が手にする中尺パターだった。同試合から、ついにフィル・ミケルソンも中尺を使い始めたからだ。
またシンプソンの勝利で、8月以降の5戦のうち4戦を中・長尺パター勢が制したことになり、多くの選手が長いパターに関心を示している。しかし、小誌でも紹介したが、グリップエンドを腹部に押し当て、固定させてストロークする中尺は禁止にすべき、という声は大きいし、実際に欧州では使用禁止になったミニツアーもある。
もうひとり、賞金ランク3位、30歳のニック・ワトニーもドイツ銀行では話題を呼んだ。最終日、首位と3打差(12位タイ)でスタート。逆転勝利すれば賞金トップの可能性があったのだが、2番ホールで11打の大叩きジ・エンド。結局、61位に沈んでしまった。
しかも、11打のうちの2打は短気が原因の無駄なペナルティだった。彼の球はグリーンわきの池の手前。ライが相当に悪かったのだろう、シャンク気味に右に飛び出し池へ。カッとしたワトニーは、思わず同じハザード内の岩に八つ当たりの一撃を食らわせてしまって2打罰。
さて、プレーオフ最終戦ではどんなドラマが……。
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