ゴルフ5レディスで、中国のイエ・リーイン(葉莉英)が、初優勝。日本女子ツアーで、中国人選手が優勝したのは、07年に4勝したチャン・ナと今年8月のMeiJiカップで初優勝したフォン・シャンシャンに続く3人目となる。
イエ・リーインは、上海に夫と4歳の息子を残して、単身、日本ツアーに参戦している32歳の人妻ゴルファーだ。
「子どもに毎日会えないのは寂しいですが、上海には頻繁に帰っているし、夫も息子を連れて、ときどき日本に来てくれます。インターネットで子どもの顔を毎日見られますから、頑張れます」と、日本語も片言以上話せるツアー3年目。
夫のリックさん(米国籍)は、中国で活躍する日本のクラブメーカーのクラフトマン。中国のプロゴルファーのクラブを調整するのはもちろんのこと、毎年11月に行われるWGCのHSBC選手権では、米ツアー選手のクラブをチューンすることもある。
リーインとゴルフとの出会いは、高校を卒業したころ、たまたま遊びに行ったゴルフ練習場で、ボールを打っている人を見て真似したことだった。師匠もなく、ゴルフのビデオを見ての独学でプロを目指した。
「中国人がプロゴルファーになるのは大変かと聞かれますが、台湾ではすでに成功しているゴルファーが多いので、困ることはまったくありませんでした」
今、韓国が世界のゴルフの中心にあるが、GDPで日本を抜いて世界2位に躍進した中国。経済の発展とともにゴルフも盛んになり、ゴルフ場も急増した。今後、リーインのような出稼ぎプロが、世界中に溢れるに違いない。
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