週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/4号
2011/9/26更新

いざ宮城! 好調、藍が2年ぶり
国内勝利目指す


宮城での大会に向け好調キープの藍

 宮里藍が米ツアーをお休みして一時帰国。青春の地にして被災地宮城県の利府GCで行われるミヤギテレビ杯に出場。続けて日本女子オープンにも出場し、国内ツアーでは09年SANKYOレディース以来、2年ぶりツアー通算15勝目に挑む。

 宮里藍がミヤギテレビ杯に出場するのは優勝した06年以来5年ぶり。主戦場を米国に移してからはスケジュールの都合で参戦する機会がなかったが、今回は特別な思いを込め久々の出場を果たす。

「夏女」を自認する藍は7月以降絶好調。全米女子オープンで優勝争いを演じた直後のエビアンマスターズで今季初Vを達成。8月に入ってもセーフウェイクラシックで8位タイに食い込み、CNカナディアン女子オープンでは最終日に崩れ16位タイに終わるも、それまでは首位独走。先のウォルマートNWアーカンソー選手権では最終日66をマークし、優勝のヤニ・ツェンに1打差の3位に食い込んだ。シーズン2勝目のチャンスをわずか1打で逃し、さぞ残念がっているかと思いきや「悔しいというより、最終日に自分のゴルフができたことに満足しています」とハツラツした表情の藍。調子は上々のようだ。

 ミヤギテレビ杯は藍が高3のときツアー初優勝を飾った思い出の試合。高校時代を仙台で過ごした彼女にとって震災で甚大な被害を受けた第二の故郷で行われるこの大会は特別な意味を持つ。 胸中には、なでしこジャパンのように、自分のプレーで東北、そして日本を元気にしたいという思いが膨らんでいるに違いない。

 震災直後から「自分に何ができるか」を考え復興支援の寄付を募る「まけるな日本」プロジェクトを立ち上げ積極的にチャリティ活動に取り組んできた。エビアンで優勝したときも賞金のなかから2000万円を義援金として被災地に寄付した。

 震災から半年が経った今、人々が求めているのは“笑顔の素”。プロデビュー時から一貫して「皆に勇気を与えられるプレーがしたい」と言い続けてきた藍の本領発揮なるか、注目だ。

 
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