週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

69歳で5回目のエージシュート達成。
青木功は見られるほどに燃える男！

見られたほうが調子のいい青木

　シニアツアー第4戦のコマツオープン（8～10日、石川県・小松CC）はF・ミノザの優勝で幕を閉じたが、勝者と同じくらいの拍手喝采を受けたのが大会初日の青木功だった。

　青木のスコアは初日69。といってなんにも感じないのは、真のゴルフファンじゃない？　青木功の誕生日は1942年8月31日。そう、御年69歳になったということは、スコア69はエージシュートというわけだ。

　実は青木のエージシュートは今回で5回目になる。試合では4回、他にプライベートのラウンドで1回。

　列記してみると──。最初が07年日本シニアオープン最終日に65（年齢65歳）を出して優勝。日本のプロ最年少記録となった。この前にも青木のホームコースでの練習で61が出たという。さらに08年鬼ノ城シニアオープン最終ラウンド66（66歳）で優勝。

　その後、2010ザ・レジェンド・チャリティでは大会実行委員として出場し、67歳で66をマーク。そして今回のコマツオープンだ。

　青木に抜かれるまでのプロの最年少記録は中村寅吉の65歳。81年の関東プロシニアで65のスコアを出した。夢のエージシュート達成と、当時マスコミで騒がれたものだ。ただし、グランド、ゴールドシニアでは昨年まで250回を超えていて、陳清波は25回達成している。

　それにしても、青木だけがなぜ試合で4回も？「多くのファンに応援されてプレーするとワクワクする。見られることによって燃えてくるんだよ」とは青木の言葉。

　80年、全米オープン。極東のアジアから飛び入りで出場、米ツアーではまったく無名の青木が帝王ニクラスと4日間同じ組でがっぷり4つに組み、惜しくも2位（優勝はニクラス）。この時も米国中のゴルファーがかけつけたというほどの大観衆。ギャラリーがいればいるほど燃える青木の勝負魂が、60代のエージシュートを生んでいるのだろう。

　
【関連記事】
2011/ 9/13　ジミーな男が派手に勝った！ シニア初Vのジョンドクって？
2011/ 8/ 2　テレビ解説と二足のわらじ履く、「三羽烏」羽川。20年ぶりシニアでツアー優勝
2011/ 7/26　サービスよくて名手も勢ぞろい。近ごろ人気のシニアツアー