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明暗わかれてしまったヤニ・ツェン(左)とシン・ジエ
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米女子ツアーではヤニ・ツェンが今季早くも5勝目を挙げた。賞金は210万ドルを超え、女王争いも独走態勢に入った。ところで、ヤニの前の世界ランク1位だったシン・ジエの名が最近聞かれないが、一体どうしたのか?
今季はまだ未勝利で、2試合欠場。日米のツアーともに成績が振るわず、世界ランクを5位まで落とした不調のシン・ジエ。 「実は疲労が重なり、腰痛のため、8月中旬、韓国に一時帰国して、治療のために、現在も入院中。腰痛の直接の原因はスウィング改造にあるといわれています。この2年間、親友ヤニ・ツェンとともに、ギル・クイストコーチのもとでシン・ジエはスウィング改造を行いました。ヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばすために、オフの間はヤニと一緒に合宿をして、1日10時間ほど打ち込んでいましたが、その無理がたたって、ひどい腰痛になってしまったようです」(韓国女子ゴルフに詳しい記者)
今年から米女子ツアーのコースが伸び、ヤニほど飛ばないシン・ジエは、アイアンの飛距離を2クラブ伸ばすことで、ヤニら飛ばし屋に対抗しようとしたのだという。
「お灸治療なので通院でよかったのですが、マスコミが追いかけるのを嫌って、敢えて入院したそうです。今週には米ツアーに復帰するはずです」(同)
腰痛に悩みながら、CNカナディアン女子オープンでは6位、入院直前のNEC軽井沢でもトップ10入りするなど、さすがは巧者シン・ジエだが、それでも全盛期には遠く及ばない。
ヤニに絶好調をもたらしたスウィング理論も、シン・ジエには合わなかったということか。
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