週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/11号
2011/10/3更新

もうイケイケではすまない歳だから?
遼4度目の予選落ち


真価が問われるのはこれから!

 石川遼がANAオープンで今年、国内4回目の予選落ち。昨年、一昨年はわずかに年2回ずつだっただけに、まだビッグタイトル目白押しの後半戦に向け黄色信号が点灯?

 今年の予選落ちの舞台は、ダイヤモンドカップの千葉CC梅郷、日本ゴルフツアーの宍戸ヒルズCC西、サンクロレラの小樽CC、そして今度のANAオープンの札幌GC輪厚の各コース。

 遼が予選落ちしたコースの傾向をコース設計家の川田太三氏に分析してもらうと──。「どのコースも距離は長くて、しかも距離感をきっちり打っていなければ攻略できないコースです。スウィングに迷いがあるときにはつらいと思います」

 たしかに、遼はANA初日に「まだ体が成長期。ヘッドスピードの速さに体がついていかない」と、2日目にシャフトをXXXと硬くした。7月のサンクロレラでは、逆にグニャグニャの軟らかいシャフトで練習したりして、スウィングのタイミングをマッチさせるのに苦心しているのは事実のようだ。

 しかし「それよりはスウィングも含め、すべてにおいて少年期から大人への転換期のゆえ」と話すのは川田氏。

「今月で20歳、デビュー4年目でしょう。ゴルフのさまざまな要素を覚えると同時に怖さも覚えてきます。あのタイガーだって、デビュー3年目は1勝しかしていません。遼もそういう時期にきたということでしょう。ゴルフは奥深い、ということです。世界中のどの名選手も同じ轍を踏んでいます」

 素直で優等生のコメントを出しつづけた少年も、今年は髪形、帽子の形を変えたりして、自分をアピールし始めた。弱冠20歳ながら多くの実績を残して、先輩などから技術的な助言を聞くには忸怩たる思いも芽生えてくる時期でもある。

 ジャンボ尾崎も「イケイケだけでゴルフ人生をまっとうするやつはいない。必ず壁がたちふさがる。問題はそこからどう立ち上がるか、だ」

 64歳のジャンボの言葉がすべて言い尽くしているのでは。

 
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