2年連続賞金女王の実績を持つ福嶋晃子が9月29日からの日本女子オープンに主催者の特別承認で出場する。
複数(3年)年シードと、昨年の賞金ランキング30位のシード選手としてツアーに出場している福嶋だが、今大会の出場資格はなかった。
同オープンは、予選からの出場枠が49人もあるうえ、アマチュアにも門戸開放しており、昨年の賞金ランキング資格で出場できるのは20位まで。今季の7月18日までのランク30位以内枠や、ツアー競技優勝者枠もあるのだが、福嶋はどれにも当てはまらなかった。
それでも実績が認められ、「特別承認」という形での出場となった。対照的に08年賞金女王、古閑美保は出場資格がなく、特別承認もされなかった。
この特別承認について、明確な基準があるのかJGAに確認したところ、「あくまで内規なので、明らかにすることができません」とのこと。福嶋は「これまでの実績と、本人の意思」で特別承認に至ったと、かなりあいまいな感じは否めない。
ただ、主催者推薦の代わりに予選会があるのだから、出たければ、それを突破すればいい。実際、全米女子オープンなどでは、実績があっても出場資格がない選手が予選会に出るのは珍しくない。最近では55歳のベッツィ・キングが予選会に出て話題となった。
ナショナルオープンである以上、公平さを欠く出場規定は「品格」を疑われかねない。またJGAも選手も自分たちのナショナルオープンの格式を尊ぶ姿勢が必要なのではないだろうか。
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