近頃、札幌でクマが頻繁に出没し、北海道庁は9月12日に6年ぶりとなる「ヒグマ出没警報」を発令した。近隣のゴルフ場を含め、全国的にゴルフ場のクマ被害はどのような状況なのか。
今年はクマのエサになるドングリが少なくエサを求めて人里まで下りてくるケースが多い。
ゴルフ場では、今年7月に札幌市南区の滝のCCにクマが現れ、プレー中のゴルファーが避難。3時間以上もコース内に留まり、結局は被害者が出る恐れがあると判断、射殺されたが、「7月以降は目撃情報もありません。従業員には足跡を見つけたらすぐに報告するようにと指示しています」(同CC従業員)。9月には札幌市手稲区の札幌テイネGCにクマが出没。従業員が爆竹を鳴らして追い払った。
北海道自然環境課によると「レストランの残飯をあさりに来ることもあります」とのこと。もし遭遇したら「威嚇しない限り、クマのほうから襲ってくることはまずありません。じっとしていればクマのほうから逃げていくはずです」(同課)。万が一に備えて笛などを携帯し、クマの姿を見かけたら笛を吹いてゴルファーの存在を知らせるのも対策としてはよいそうだ。
昨年は石川県や愛知県でもコース内でクマが目撃された。これからの季節はクマが冬眠に向けてエサを探して活発になる時期。クラブを振り回すことなどせず、冷静に対処しよう。
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