週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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どうして起きたのか、
神戸、大分のカート横転事故

　セントレジャーGC城島高原（大分県）で今月5日、カートが横転して崖下へ転落、1人が死亡、3人が重軽傷を負う事故が起きた。今年8月にも大神戸GCで1人死亡、2人が重傷を負う事故が発生している。2つの事故はどのようにして起きたのだろう。

　城島高原GCでは、やや上り坂の右カーブで、左側の斜面にコースアウトし、4メートルほど転落。カートの下敷きになった50歳の男性が亡くなった。当日は、雨が降り出して路面が濡れ、スリップしやすくなっていた。さらに霧も出始めたことで視界も狭まるという悪条件が重なった。

　同クラブでは08年にも負傷者が出るカート横転事故が別の場所で起き、その現場にはガードレールを設置したが、今回の現場にガードレールはなかった。

　大神戸GCの場合、幅2メートルのカート道路右側にある斜面にカートが乗り上げて、そのままバランスを崩し横転。運転していた84歳の医師の男性がカートの下敷きになって亡くなった。現場は年に数回、カートの乗り上げが起きるポイントで、注意を喚起する看板なども立てていたが、初めて死亡事故が起きてしまった。当日の天候は晴れていて、路面状況・視界ともに問題はなく、スピードの出しすぎとハンドル操作のミスが原因とみられている。

　カートといえども、スピードの出るタイプもある。乗用車のような高性能のブレーキやタイヤも装備されていない。特に荒天時や初めて回るコースでは、安全運転を心がけたいものだ。

　
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