キヤノンオープンでの9年ぶりの優勝にも「運が良かっただけ。棚ボタ優勝。世の中狂っている」と素直に喜ばなかった久保谷健一。続く日本オープンでは、ベ・サンムンとのプレーオフの末に2位。どうも「運」だけではないように思えるのだが、本人はやはり、久保谷節に終始した。
日本オープンのプレーオフ1ホール目でベ・サンムンに敗れた久保谷健一の口を突いて出た言葉は「最後に、賞味期限が切れたような球を打っちゃったよ」というもの。
最終日の18番で「ずーっとティショットが曲がっていたので、キャディに『もうこれでティショット打たなくていいんだよな』って言ったら『最終ホールだから思う存分やって下さい』と言われた。目つむって打ったような球がフェアウェイに行ったけど、プレーオフでまたティショット打たなくちゃならなくなって、もうダメ。どうやって打っていいのかわからないまま打ってしまった……」結局そのボールは左のラフへ。
キヤノンオープンの優勝で日本オープンの出場資格を得た久保谷だったが、練習ラウンドでは前週よりも調子が悪く感じられ、「やっぱり現実に戻ってしまった」と思っていたそうだ。
「苦渋の打ち方をしている」久保谷だが、ベに対しては、ちっともぼやかない。「ボギーは打っていても、攻めた結果のボギー。イーグルも取っているし、勝つべき人間が勝った」(久保谷)と、素直にべとの実力の差を認める発言に終始した。「これで、もしボクが勝っていたら、運を使いすぎて、交通事故かなんかで死んでしまうかも、と思っていましたよ」と久保谷。しかし、運がなければ勝てないのもゴルフ。運まかせでもいいから今季2勝目を目指そうよ、久保谷さん。
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