昨年の米女子ツアー賞金女王チェ・ナヨン(24)が、サイムダービーで韓国系女子ゴルファーとして米ツアー通算100勝目を挙げた。
88年ソウル五輪が開催の年にク・オッキ(通算1勝)が米ツアーで初優勝して以来、23年間で達成した100勝だ。
この間、34名の韓国&韓国系(米国籍を含む)の選手が優勝しているが、なかでも際立っているのがパク・セリの25勝だ。彼女はメジャー5勝だけでなく年間最多勝に輝いた実績もあるが、韓国では彼女に続くパク・セリキッズの活躍も目立った。
98年の全米女子オープンでパク・セリが裸足で水のなかからウォーターショットを打つ場面が、当時経済危機に直面していた韓国国民に大きな勇気を与えたことは今でも語り草となっている。この快挙に刺激されてプロを目指したのがパク・セリキッズで、韓国内で爆発的なゴルフブームが起きるきっかけともなったショットだった。
韓国のゴルフ記者が言う。 「100勝といっても韓国内で異論も出ています。ミッシェル・ウィやクリスティナ・キムは米国籍であり、米国系選手の5勝を引けば純粋な意味ではまだ95勝です。ウィが以前、疑惑の棄権をしたときやスコア記入ミスで失格になったときには、韓国マスコミは彼女を米国人だと主張した。反対に優勝したりすると韓国人の快挙と持ち上げたりする(笑)。韓国マスコミのご都合主義で、100勝の美談作りに仕立て上げられたことは確かですね」
しかし、韓国系選手の米女子ツアー100勝は快挙に他ならない。日本はというと岡本綾子の17勝が最高で、宮里藍の8勝など合わせても6人で35勝。勝利数も勢いも、今の韓国人選手に遠く及ばないのだ。
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