韓国のベ・サンムンが日本のツアーで初優勝したのは8月。その後3カ月足らずで3勝を挙げた。好調の要因のひとつとして、彼が愛用しているピン型パターに注目が集まっている。
ドライビングディスタンス17位と飛ぶほうではあるが、パーオン率(31位)やフェアウェイキープ率(81位)は平凡。にもかかわらず、賞金ランク1位の成績を残している要因のひとつはパッティングのうまさにある。初VのKBCオーガスタでは通算パット数最少タイの103パット(4日間)。その後も好調で、これはKBCからパターを替えたことと軌を一にしている。オデッセイ「プロトタイプ♯1」だ。
韓国ツアーでは5勝を挙げた相棒だが、その後なぜか入らなくなり、別のモデルに替えた。だがこの夏、韓国へ戻ったときに持ち帰り、気分転換で使ってみたら、驚くほどカップインしたのだという。
「もともとツアープロのためにつくったモデルで、彼が使っているのはステンレスの削り出し。ヘッドにガイドラインなどが入っていないのが特徴で、それがいいみたいですね」(オデッセイパター・プロ担当 澤岩男氏)
形状的にはトウ・ヒールバランスのピン型で、最近のオデッセイでいえばブラックシリーズiX♯1あたりが近い。ただしプロトタイプ♯1はフェースインサートが入ってないタイプで、ベにはこれもいいという。
残念ながらすでに製造中止。関心のある向きは中古ショップなどを探してみては。
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