年末恒例の日韓女子プロゴルフ対抗戦の2年連続中止が決定した。昨年は財政難が理由だったが、今年はタイの洪水のため。12月上旬にバンコク近郊のロイヤルジェイムズCCで開催される予定になっていたからだ。今回の洪水で、日韓対抗戦初のタイ開催も流れてしまった。
日本女子ツアーは「(中止の)公式リリースを早急に出します」という回答。韓国女子ツアーは「中止はすでに決まっています。感染症の流行など、選手の安全の確保に問題が多いことがわかりました。残念ですが中止せざるを得ません」という。
12月中旬、やはり同じバンコクで行われるアジアンツアーの開催も微妙になってきた。日本からは石川遼や松山英樹、海外からはローリー・マクロイらが参加する予定の試合だ。もっともこちらの開催コースはバンコク東部で、氾濫した川から少し距離があるため、コース自体に今のところ洪水の影響はない。ただ開催したとして、日韓戦同様、選手の安全確保ができるかどうかの不安は残る。
50年に一度という大規模な洪水に襲われたバンコクは、26日には北部に位置するドンムアン国際空港の滑走路が浸水。一部の航空会社は運休を決定した。市内の一部の企業なども避難準備のため27日から5連休を決定。
タイ在住の日本人は言う。「バンコク市内を流れるチャオプラヤ川が浸水を開始して、市内至るところ水没の危機に直面しています。市内東部のアルパインやバンコクの一部のゴルフ場などはすでに閉鎖していますし、日韓戦の会場となるロイヤルジェイムズCCも水没の危険だけなく、12月の開催とはいえ、そこへ向かう交通手段が復旧できないこともあり得ます」
12月になれば、雨季から乾季に変わり、洪水も落ち着くだろうという観測だが、いずれにしても早く水がひくことを願う。
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