週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/22号
2011/11/14更新

意欲低下、思考混乱…
キョンテの不振、じつは熱中症の後遺症だった?


マイナビABCの前は韓国に帰って休養したというが…

 昨年、安定した強さで賞金王になったキム・キョンテがちょっとおかしい。今、極度の不振に陥っているらしい。

 もちろん去年がいいから今年もいいとは限らないのがツアーの常識だ。しかし、キョンテの場合は今年の前半は安定した成績を残し、7月のセガサミーでは優勝して、賞金ランク首位に立っていた。成績が急落したのは8月下旬のKBCオーガスタから。KBCからマイナビABCまでの9試合で、欠場5試合。昨年優勝した日本オープンでは予選落ち。昨年はこの時期フル出場して、ABCにも優勝。賞金王への足固めをしていた。欠場の理由はさまざまだが、不振は体調不良のためでは? との見方が出ている。

 そういえば日本オープンのとき、キョンテは「ショットも小技も全部ダメ。とにかく途中で意欲がなくなってしまったんだ」と語っていた。

 実はキョンテはKBCで、あまりの暑さに熱中症にかかっている。急な不振に陥ったのは、その熱中症の後遺症ではないかと、推測するのは発達科学脳科学者・医学博士の大井静雄氏だ。

「熱中症というのは脱水症状を起こすことですが、実は水分を一番必要とするのは脳なんです。脳が脱水症状になると、思考混乱、意欲減退などが起こります。機能回復したら、日常生活にはなんら不都合は感じないでしょうが、高度な思考や能力を必要とする一流アスリートに後遺症が残らないと言い切ることはできません。むしろ高度な思考レベルでの障害は残るかもしれませんね……」(大井氏)

 こういう証言もある。「(キョンテより前に熱中症で倒れた)河井博大もまったく同じですが、普段、温厚な二人とも怒りっぽくなりましたね。キョンテはロッカールームでは大荒れとも聞いています。いわれてみると、熱中症以降からですかね……」とは、ツアーで選手を間近に見ているカメラマン。

 キョンテの脳内で、いったい何が起きているのだろうか?

 
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