04年のプロデビュー以来、日米両ツアーでシード権を守り続けてきた宮里藍が国内ツアーのシード権を失った。
ミズノクラシックで2位以内なら賞金シード確定だったが、その試合で出場78人中77位と惨敗。「体調もゴルフの調子も悪くない」といっていたが「カップに蹴られたり縁で止まったり。最後まで噛み合わなかった」とブービーに終わった。昨年も同大会で69位タイと、どうにも相性が悪いらしい。
しかし「これまで毎年7試合前後の出場でシードを決められたことのほうが出来すぎというか、自分がベストを尽くした結果なので仕方ないですね」と、さほどショックを受けた様子もなく淡々と事実を受け止めた。
来年、宮里が日本で試合に出ようと思ったら主催者推薦による出場が8試合可能。そのほかにも、例えば日本女子プロや日本女子オープンなどは歴代優勝者の資格を持っている。つまり、シード喪失でも実質的な影響は少ない。
例年スケジュールをやり繰りして出場義務試合(試合総数の2割=例年7試合前後)を消化し、それができない場合は罰金まで支払って日本の出場権を確保してきたが、ある意味シード落ちで足かせが取れた格好。
「いい意味で次のチャレンジができます。悪いことばかりじゃない」と前を向いた宮里。
願わくば、人気低迷の米女子ツアーの試合数が増えてくれれば好都合なのだろうが……。
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