週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/29号
2011/11/21更新

米シニア賞金王はコツコツ型、
シニア2年目のレーマンが頂点に




 今年の米国チャンピオンズ(シニア)ツアーは24試合。全日程を終え、賞金王はトム・レーマンに決定した。獲得賞金は208万1526ドル。日本円にして約1億6000万円余りで、日本シニアツアー賞金王キム・ジョンドクが獲得した賞金の5倍に当たる。

 今年の各選手の戦いぶりを、TV解説もしているコース設計家川田太三氏に総括してもらおう。

「これまでの例でいうと、シニアの全盛は54歳くらい。というのもレギュラーツアーでは40歳代後半では勝てなくなる。若い頃の“勝ちぐせ”を取り戻すのに入ってから3~4年かかるからです。

 その伝でいえば、今年の賞金王レーマンはシニア2年目で、ちょっと早い。でも、彼は元々大器晩成で、全英オープンに勝ったのが37歳の時。勝ちぐせを取り戻すのが早いのもうなずけます」(川田氏)

 年間の勝ち星数ではランク1位のレーマンが3勝。ランク3位のJ・クックも3勝。4位のJ・D・ブレイクが2勝。13位のF・カプルスも2勝している。一時代をつくったH・アーウィンも66歳とピークを過ぎ、B・ランガーもケガなどでひと休みといった感じ。来年のシニアツアーはどう展開していくのだろうか。

「クックは脇役タイプだし、カプルスも腰痛をかかえていて1年中ガリガリやる選手ではない。消去法でいくと、コツコツタイプのレーマンの天下があと数年続くのでは……。ただ、おもしろいのはブレイク。学生時代、全米学生をとっていて、嘱望されたがプロになっても無名のままでした。“突然変異”するかも」(同)

 一方、ここ3年、19位、28位、今年35位とジリ貧気味で、シード権(30位まで)をとれなかった尾崎直道。来年からは永久シードを生かして日本ツアーに専念するという。「P・シニアが7位と活躍するのを見たら、直道などの日本選手も対等にやれると思うのですが、それにはツアーに“溶け込むこと”が条件」(同)

 直道の敵は意外にも「英語」だった、ということか。

 
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