週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/6号
2011/11/28更新

教わり上手の松山英樹。
ゴルフの先生はかつて父、いまは谷原、勇太、優作ら

 東北福祉大2年の松山は、プロになった大学の先輩との関係が深い。専属のプロコーチはおらず、スウィングからパッティングに至るまで、大学OBのプロたちにちゃっかり教えてもらっているのだ。




 師匠は4歳のときにゴルフを始めた父・幹男さんだが、大学入学と同時に、松山は「父離れ」した。今年の日本オープンでも父はロープの外から松山のスウィングを見ながら、一言二言アドバイスするだけ。父が電話でアドバイスしても「あまり聞いていないですね(笑)」とつれない松山だ。

 大学に入ってからは、阿部靖彦監督の指導を受けながら、プロになった先輩からのアドバイスに耳を傾ける。松山はツアーに行くと、必ずプロになった大学の先輩とラウンドを共にする。優勝したVISAの週は月曜日が谷原秀人、火曜日が池田勇太……といった具合だ。先輩プロが後輩学生の面倒をしっかり見る。これが東北福祉の伝統なのだ。

 谷原はVISAではスウィングのリズムとテンポを、翌週のダンロップフェニックスでは「力感」を松山に教えた。


日本オープンで松山のスウィングをチェックする阿部監督(中央)と覗き見る松山の父、幹男さん(左)

 松山が「憧れです」と話す池田もあれこれアドバイスしているのだろうが「オレは先輩ヅラしたくない」と内容を公にしない。宮里藍のスウィングリズムに憧れる松山は、大学OBで藍の兄の優作ともラウンドしている。

 女子ツアーのミヤギテレビ杯では、東日本大震災復興大会ということからアマチュアとしてプロアマに出場。大学OGの佐伯三貴とラウンドし、そのときパッティングのヒントを得た。アジアアマで2連覇した後、松山は佐伯の名を挙げ、感謝の言葉を述べた。

 教わり上手の松山英樹。彼のここ1、2年の飛躍的な上達は大学先輩の「敬い方」にあるようだ。

 
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