週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/13号
2011/12/5更新

最年少だから地元メディアにいじめられた?
オーストラリアで毀誉褒貶の遼

 アメリカ選抜と世界選抜が2年に1度、名誉をかけてチーム戦で戦うプレジデンツカップ。オーストラリアのメルボルンで開催された今年の大会は米チームが圧勝し4連覇を達成したが、日本から出場した石川遼の戦いぶりに地元豪州メディアは微妙な反応を示した。

 初日、2日目と石川はE・エルスとのコンビでB・ワトソン&W・シンプソンペアになす術もなく連敗を喫した。すると地元紙のヘラルドサンが「期待外れのヤングチャンピオン」とバーディの獲れない石川の低調なゴルフを酷評。「このクラスの選手でこれほどショットがピンに寄らないのはあり得ない」「プロで10勝しているとは思えない」など、言いたい放題の痛烈批判を展開した。



 世界選抜のキャプテンは地元のカリスマ、G・ノーマン。彼にホームでの敗戦の汚名を着せるわけにはいかないとばかり、地元紙は世界選抜の後押しをしたが、意に反してチームは劣勢。その腹いせに、若輩のエースに辛らつな批判が集中したというのが本当のところのようだ。

 その証拠に遼が3日目にチーム戦で1勝、最終日のシングルスでワトソンを一蹴し連勝すると、ヘラルドサン紙の記者は「世界選抜ではアダム・スコットより石川のほうが出来はよかった」と手のひらを返したような高評価を載せた。

 批判も賞賛も注目されていればこそ。現にタイガー・ウッズは善くも悪くも新聞の見出しにならない日はない。どうでもよい選手なら海外のメディアも放っておくはずだ。「書かれるうちが華」ととらえて、これからのプレーでオーストラリアのマスコミにも認めさせてほしい。

 
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