今季は米ツアー1勝どまりで、いまいち精彩を欠いたかつての“四天王”のひとりフィル・ミケルソンだが、シーズンの最後の最後に世界ゴルフ殿堂入りという大きな栄誉を授かることになった。
殿堂入りが決定したのは11月10日(授与式は来年5月)。遠征先のシンガポールで知らせを聞いたミケルソンは、「特別な名誉」と喜びを口にしたあと、「殿堂入りゴルファーといわれるとちょっと老けたように聞こえるけど、まだまだやれると思ってるよ」と語った。
現在41歳。たしかに殿堂入りには早い気がするが、選出された「PGAツアー部門」では、同ツアー10勝以上などの条件を満たせば、40歳を過ぎれば殿堂入りの候補となる(今回が初候補)。もちろん現在35歳のタイガーもあと5年で殿堂入りの候補だ。
殿堂入りには投票委員の65パーセント以上の得票が必要だが、ミケルソンは72パーセントの票を獲得した(2位はフレッド・カプルス38パーセント)。
ミケルソンはその後も話題を提供した。9月から使い始め、いい感触を得ていたベリー(中尺)パターについて、「ショートパットは安定したが、ヘッドのタッチやフィーリングを感じにくいマイナス面もある」と語り、シンガポールの大会から元の長さに戻した。翌週のプレジデンツカップでは勝負どころで長いパットを決めていたところをみると、オートマチックな中尺より、感覚派のミケルソンとしては、やはり短いパターとの相性がいいようだ。
冒頭で「かつて」と付けたとおり、このところ、めっきり影が薄くなった四天王(タイガー、ミケルソン、エルス、シン)だが、来季の“ミケ”は楽しみな存在になりそうだニャア。
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