石川遼のマスターズ出場確保なるかが注目されたタイ選手権だったが、2日目に77を叩く乱調もあり、世界ランクを50位から51位に落として終了。2012年マスターズの切符はお預けになってしまった。
2011年末時点で世界ランク50位以内に入っていることが、石川がマスターズから招待されるためのひとつ目の条件。マスターズに3年連続で出場している石川は、1年目こそ主催者推薦による“招待”だったが、2年目は世界ランク30位でマスターズの自力出場を果たし、3回目の10年も日本シリーズ終了時点で世界36位と余裕で出場権を確保していた。
11年中盤、ブリヂストン招待で4位タイとなった時点では世界40位だったものの、その後はジリジリとランクを下げ、タイ選手権直前には50位とボーダーライン上にいた。
石川自身は「世界ランクは気にしていない」と発言していたが、強行スケジュールを押して年末に、自身初挑戦となるアジアンツアー出場のためタイへ飛んだのは、マスターズ出場権を年内に確保したい気持ちがあったから。タイ選手権前の試算では、36位以内でフィニッシュすれば世界ランク50位以内が確保できるというものだった。
しかし、初日こそ2アンダーの16位タイとまずまずの滑り出しを見せたものの、2日目以降の不調で、空振りに終わってしまった。
次なる目標はマスターズ2週前時点での世界50位以内と米ツアーV。年明け早々1月上旬から米ツアーに挑戦し、ランクアップをはかる。「これから本当の自分の実力が試される。ひとつの挑戦になる」とタイから帰国後、石川は気を引き締めていた。
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