今年も間違いなく女子ゴルフ界を引っ張っていくはずの宮里藍。2012年の目標をたずねると「プレーヤーオブザイヤー(P・O・Y)、それしかないです!」と、この数年と変わらない明快な答えが返ってきた。
藍の2011年はエビアンの1勝のみだったが、高額賞金大会(優勝賞金約3700万円)のため、なんと欧州女子ツアーの賞金女王に。本人も「複雑な気持ち」と、もらした。
しかし、藍の目標はやはり米女子ツアーのPOY。各試合の成績をポイント化して算出されるもので、賞金女王以上にコンスタントな活躍が求められる。
一昨年は1位のヤニ・ツェンに9ポイント差で4位。昨年は271ポイントの大差をつけられて11位に終わった。東日本大震災による精神的な影響、ひざや股関節のケガもあったとはいえ、数字だけを見れば目標は遠のいたようにも見える。藍はどう感じているのだろうか。
「私としては(P・O・Yのタイトルに)近づいたとも思わないし、離れてもいないのかなぁと思っている。難しいことだからこそチャレンジしがいがあるし、うまくいく年もあれば、いかない年もある。1年で1回シーズンはリセットされる。だからこそチャンスはあると思ってます」
年末年始は地元の沖縄で過ごし、シーズン開幕に向けて例年通りに米アリゾナで始動。
ヤニ・ツェンが圧倒的な強さで君臨し、16歳のアレクシス・トンプソンは欧州女子ツアープロ最年少優勝Vを飾るなど、藍のライバルたちは日増しに強さを増す。藍も彼女たちに負けじと、牙を研ぐ。
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