R&Aから約36万円の奨学金を受け取ることになった松山英樹。マスターズから2度目の招待状も届いたが、出場にかかる経費は自腹?
松山に限らず、日本ゴルフ協会(JGA)のアマ規定により、賞金や出演ギャラなどの報酬を一切、貰えないアマチュアにとって、オーガスタまでの交通費や宿泊費(大会中は周辺のホテル代が3倍、4倍に跳ね上がる)は大きな負担になる。「招待」というのなら、どこまで負担してもらえるのか。東北福祉大の阿部靖彦監督に聞いてみた。
「JGAを通じて、マスターズ委員会に、松山の出場にかかった費用を証明する書類を送って費用を負担してもらいました」
負担してもらえたのは宿泊費と交通費。昨年の松山は阿部監督とキャディ、通訳と4人で一軒家を借りたが、その費用を人数で割り1人分の宿泊費が出た。オーガスタのクラブハウスには「クロウズネスト(からすの巣)」と呼ばれる屋根裏部屋があり、希望する出場アマは10ドル以下の料金で泊まれるが、松山は他の関係者のこともあって一軒家を選んだようだ。さらに、往復の航空代はビジネスクラス1席分を提供されたという。
またマスターズ委員会が求める独自のアマ規定もある。「ウェアやキャディバッグなどは、極力メーカー色が入らないもの。帽子前のロゴもNG」(阿部監督)。身につけるモノの写真を(松山は大学ロゴ入りを着用)あらかじめ委員会に申請して、了承を得たという。
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