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(写真上)日本のアマといえば松山/(写真下)アメリカのアマといえばパトリック・カントレー
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世界のゴルフルールはオリンピックの年に大改訂があり、今年はその年。すでに「ゴルフ規則」がJGA(日本ゴルフ協会)から発行されおり、変更された規則のいくつかはもうご存知の方も多いだろう。特に今回は「アマチュア資格規則」の改訂が大幅に行われた。
大きく変わった項目は3-2bの「ホールインワン賞」。これまでホールインワンの賞品や賞金は7万5000円を限度額としていた。それが上限なし、と改訂されたのだ。つまり、試合のプロアマに出場し、ホールインワン賞として何百万円もらってもアマ規則違反にはならない。ゴルフ場のパー3で見かける海外旅行券なども例外ではない。「これはR&A(ロイヤル・アンド・エーシェント・ゴルフクラブ)がUSGA(米国ゴルフ協会)に歩み寄った結果です」(メジャーの競技委員も務めた川田太三氏)
この辺の事情をもう少し詳しく述べると―― 。ゴルフルールは長い間、セントアンドリュースにある世界ゴルフの総本山R&Aで決められてきた。1952年にはUSGAがアメリカとメキシコ、R&Aがそれ以外の国と管轄する地域を分けたが(従って日本はR&Aの傘下)、ルールに関してはR&AとUSGAが仲よく決めてきた。
だが08年に両者は“決裂”。その原因こそホールインワン賞を巡ってのものだった。R&Aはその賞品・賞金も「ゴルフの手腕をもって」得るのだからアマ規則違反とし、USGAは「腕前ではなくラッキー、偶然」だから、ホールインワンは違反ではないというわけだ。
「ゴルフ場の数としては2国(アメリカ、メキシコ)ながらUSGAのほうが多い。またR&A傘下でもゴルフが繁栄しているアジアの国々がアメリカを支持していることもあって、今回R&Aも折れたようです。あるアジアの国のゴルフ場では、日本人が賞品のBMWを断ったとして、それが新聞に事件として載ったくらいで、高額商品は普通になっているようです」(前出・川田氏)
これを機に、集客を狙って日本のコースも高額の賞品をエース賞としてプレゼントするところも現われそうだ。
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