先月、フィル・ミケルソンがペブルビーチナショナルプロアマで通算40勝を達成した。それとともにちょっとした話題になっているのが、彼の使用球だ。「ヘックスブラックツアー」はキャロウェイ初の5ピース構造。今後のボールの主流になっていくのだろうか。
5ピース自体はこれまでにもあったが、テーラーメイドの「ニューファイブTP322」など、このところ、プロ使用ボールにも見られるようになった。
5ピースは目指す性能を出しやすいのがメリット。たとえば比重の違う材料を各層に使うことで、“内軟外硬”あるいはその逆もつくりやすい。
スピン量にしても、近年のプロ使用ボールはドライバーは低スピン、アプローチは高スピンというのが一般的だ。多層なら、各層の材料や特性などを変えることで、各番手それぞれの最適スピン量に近づけやすいといった優位性がある。コスト高になるデメリットはあるが、アマ向けにも「グローレ」(テーラーメイド、3月23日発売)や「ミズノJPX」(3月16日発売)、そして4月には「レガシー」(キャロウェイ)など、5ピースボールが相次いで発売される。
プロV1X(タイトリスト)やツアーステージX01(ブリヂストンスポーツ)、スリクソンZ-STAR XV(SRIスポーツ)などの4ピース勢が次にどう出てくるのか、気になるところだ。
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