週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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「大物」と米メディア。
人気、成績も上々、日本の賞金王ベ

ボク、アメリカで頑張ってます！

　昨年の国内ツアー賞金王べ・サンムンが先の米ツアー、トランジションズでプレーオフに進出。世界一のルーク・ドナルドに惜しくも敗れたが、毎週予選突破するベは、米国ファンの心をがっちりとつかんだようである。

　今季から本格参戦している米ツアーでルーキーとは思えない堂々たる戦いを続けているベ。混戦模様だったトランジションズの3日目にはトップを快走しながら16番でトリを叩き一歩後退。しかしめげるどころか自分のミスを豪快に笑い飛ばし「普通はトリプルボギーに腹を立てるものだが、笑い飛ばすとは大物」と米メディアの間で評判になった。

　結果は4人によるプレーオフに敗れ2位タイ。だが2位タイは米ツアーの自己ベスト。ちなみに今季のベは出場8試合すべて予選突破し、アクセンチュアマッチプレーでベスト8入り。準々決勝でローリー・マクロイに敗れたが存在感を大いにアピール。現時点で獲得賞金は90万ドル（約7300万円）を超え、賞金ランク18位、世界ランクは27位につけている。

　ところで実力はもはやワールドクラスのベだが、英語でのインタビューはまだ慣れないようで「この活躍でファンが増えましたね？」という記者の質問に「このコース（インニスブルックリゾート）は林でセパレートされていて、日本のコースに似ているから気分よくプレーできました」と、ご愛嬌ながらとんちんかんな答えをしてしまった。

　本人によると、年明け早々はショットが安定しなかったが最近は「ドライバーもアイアンもパターも完璧。すべて調子がよいです」と、今後も活躍が期待できそうだ。

　折しも石川遼が米ツアーのテンポラリーメンバー（特別一時会員資格）になったが、昨年賞金王を争ったライバルの活躍に刺激を受けないわけがない。ベ効果で石川も発奮するかも。

　マスターズでは石川だけでなく、ベのゴルフにも注目だ。

　
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