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石川遼が帰路に考えた“20歳の夢”に続く
「地に足のついた目標」

表情冴えず……

「20歳でマスターズ優勝」の夢に敗れた石川遼。「次の夢」は何だろうか。

　元々、この夢は石川が小6の時に文集に書いた、たわいない小学生の夢。それがメディアに取り上げられて、ずいぶん一人歩きした感はある。そんな20歳のマスターズは、特別招待で出場するも、8オーバーで予選落ち。

　成田空港で行われた8日の帰国会見では、さすがの遼も肩を落としていた。プエルトリコオープン2位の実績も挙げ「調子がよければ（米ツアーでも）上位にいける可能性はある」「（マスターズでは）打てなかったショットが打てた」と前向きな発言も出たが、「幼いころの夢は叶いませんでした」「入るパットが入らなかった。裏を返せばそれが実力」と、時々うつむいたり、口を真一文字に結んだり……。

「新たな夢」をたずねられ、遼は帰国のための機上で「地に足のついた目標」に思いを巡らせたという。まずは国内ツアーで全力を尽くすこと、8月の全米プロあたりまでに米ツアー賞金ランキング125位（シード権獲得の順位）をクリアすることなどを挙げた。

　現在、米ツアー特別一時会員の資格を得ている遼は、推薦があれば出場試合数に制限はない。そのため、現段階では「日本ツアー中心にスケジュールを組んでいるが、米国の試合に出るチャンスがあるので、出たことのない（米国の）試合に出るかも」と発言。

　会見後には、婚約について記者にたずねられ「事実です」と認め、私生活もひとつ“大人の階段”を上がった格好。マスターズ優勝の夢もあきらめないでほしい。

　
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