週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 5/8・15号
2012/5/1更新

マスターズで負けたほうのウェストハイゼン。
翌週、欧州ツアーでくたくた優勝


この笑顔のファンも多いウェストハイゼン

 バッバ・ワトソンにプレーオフで敗れ、グリーンジャケットを目前で逃したルーイー・ウェストハイゼンが、翌週の欧州ツアー、マレーシアオープンで雪辱を晴らした。

 マスターズでは土壇場でバッバに並ばれプレーオフに持ち込まれると、立場は完全にアウェイ。米国人のメジャーチャンピオンを待望するパトロンの声援はバッバに集中し、ウェストハイゼンは“孤立無援”の戦いを強いられた。結果、サドンデス2ホール目の10番ホールで寄らず入らずのボギーを叩き、全英に次ぐメジャー2勝目ならず。

 だが敗戦にもめげず、すぐさま結果を出すところはさすがメジャーチャンピオン。天候不良のためサスペンデッド続きで最終日26ホールを消化する長丁場となったマレーシアオープンで「時差ボケとマスターズでの優勝争い疲れでくたくた」と嘆きながら、後続に3打差をつけ優勝を飾ったのだ。

「オーガスタから30時間かけてマレーシアまで飛び、夜は子どもの夜泣きで眠れず、正直最後までもつかどうか不安だった。でも終わってみたら、思ったより疲れてなくて自分でも驚いている」と愛嬌のある笑顔を見せたウェストハイゼン。

 南ア勢初のマスターズチャンピオンに輝いた大先輩のゲーリー・プレーヤーは「オーガスタで初めて勝ったときは優勝争いの相手がパーマーだった。そのとき私を応援してくれたのは妻と飼い犬だけだったよ(笑)」と話したことがあるが、今回のウェストハイゼンのケースも似たようなもの。アウェイの洗礼で疲労困憊になりながら、きちんと翌週リベンジを果たした彼の心境はおそらく「自分で自分を褒めてあげたい」だったことだろう。

 
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