昨年ヨーロッパでQスクール(プロテスト)に受かったばかりの23歳のルーキーが早くも3勝目を挙げた。マスターズで優勝争いを演じたルーイー・ウェストハイゼンと同じ南アフリカ出身のブランデン・グレイスがその人。
つい最近まで、アーニー・エルスとレティーフ・グーセンの両全米オープンチャンピオンが南ア代表として取り上げられていたが、世代交代が順調に進み、ウェストハイゼンや昨年のマスターズ覇者のシャール・シュワーツェルら20代の選手たちが活躍するようになってきた。
そんななか、先の欧州ツアー、ボルボ中国オープン(4月19~22日)でエルスのアカデミー出身のグレイスがルーキーとしてはツアー史上2人目となるシーズン3勝目を達成した。
「1勝できただけでも信じられないのに、まだ5月にもなっていないこの時期に3勝目だなんて、まるで夢を見ているみたいだ」と本人は初々しいことをいうが、エルスもグーセンもルーキーイヤーには1勝もできなかった。しかも2人の欧州ツアーでの年間最多勝利数は「3」。つまりグレイスは偉大な先輩たちの記録にわずか4カ月で並んでしまったのだ。
世界ランクは今回の優勝で66位まで上がり、「信じられない」を連発しながら、勢いに乗ったグレイスは「もっと勝ちたい。メジャーでも活躍したい」と前を向く。
世界ランク1位のローリー・マクロイ(北アイルランド)やリッキー・ファウラー(米)と同い年のグレイスが、今季世界のメジャーシーンで台風の目になる可能性は大、だ。
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