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“東名の女王”を襲名?
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先のスタンレーレディス(東名CC)で2年連続となる優勝を飾った有村智恵は、この大会にめっぽう強い。まさに「東名CCと相性がいい」という言葉がぴったりなのだ。
別表でわかるとおり、有村はここ6年間で3勝、2位1回、8位タイ、いちばん悪かった2010年でも20位タイ。昨年は、ご存じのように初日にアルバトロスとホールインワン。盆と正月が一緒にきたようなミラクルが起きた。
東名CCの所属プロ、松尾茂年はコースとの相性がいい理由をこう話す。
「ずっと見ていますが、有村は傾斜のライからのアイアンが正確。特にコンパクトなトップからのコントロールショットが素晴らしい」
東名CCは平らなライがないというほどの難コース。さらに打ち上げ、打ち下ろしのショットも要求され、アイアンの距離感を出すのも難しい。
また距離は長くないもののホールの戦略性が高く、となりのホールへ打ち込んでも何とかリカバリーできるという曖昧さが微塵もない。
飛距離というより、とにかくすべてのショットの正確性、シビアな距離感が求められるコースなのだ。
有村は「東名CCは、2打目が左足上がりや左足下がりなど、フルショットできる状況は多くありません。私は、ふだんからフルショットするよりコントロールショットのほうが多いくらいです。いつもフルショットでグリーンを攻めていく選手とコントロールショットを得意とする私との差が出るのかもしれません」と“東名の女王"たるゆえんを話している。
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