週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 9/4号
2012/8/27更新

ゴルフも手術も戦略が大事。
陛下の執刀医・天野教授インタビュー


ギアはアキラプロダクツなどを愛用

 2月に行われた天皇陛下の心臓バイパス手術を執刀した順天堂大学医学部の天野篤教授。ゴルフ大好きという天野教授にミニインタビュー。

―― お忙しいと思いますが、最近ゴルフは?

 いまは週イチペースで日曜に。始めたのは研修医時代、昭和60年ごろですから、歴だけは長いです。先輩医師に「まずは1万発打て」といわれたり。そんな時代でした。

―― スコアのほうはいかがですか?

 それを聞かれると辛いなあ(笑)。いいと80台後半、すごく悪いと104なんて叩いてしまうことも。“ビッグイニング”があるんですよ。そういうときは、欲が出ている。一緒に行った人のいい状態に翻弄されたり。そこで、どれだけマイペースを守れるか、ですよね。わかってはいるんですが……。

―― 得意なのは、小技?

 「今日は調子がいいですね」と褒められるのは、アイアンがいいとき。振り回さず、自分の振り幅がとれているときはいいみたいですね。飛ばすことに命をかけていた時代がありましたが、いまは狙ったところにいくかどうか。落とす、止める、スピンで戻す……。ゴルフの醍醐味はアイアンだと思います!

―― ゴルフの魅力とは?

 全員が同じルールのもと、自己犠牲と自己規律を守りながら、決められた目的に向かっていくところでしょうか。あと、これは手術とちょっと共通するのが、狙ったところにいいボールを置ければ、そこから見える“景色”が極めて有利になること。次を狙いやすい、目標に向かいやすい条件が整うでしょう。手術でも、思った通りの展開をすると、次がやさしくなる。ゴルフと似ているんですよ。

―― 手術された患者さんとのコンペがあると聞きました。

 あります。年に2回、ドクターや患者さんの家族などで行うリフレッシュハートゴルフです。ゴルフができるのは回復の証拠ですし、年配の方も多いので、気心の知れた仲間のサークルのようです。

―― 暑い日が続きますが、ドクターとしてゴルフの際の注意点を教えてください。

 夏ですし、水分補給はもちろんです。あと、夏だけではないですが、年配の方はとくに、ラウンド中、自分の脈が規則正しく打っているかどうかチェックはしたほうがいいです。動悸や息切れが激しくなる場合、心房細動の恐れも。脳卒中の原因にもなりますから注意してください。

 
【関連記事】
2012/ 3/13 陛下の執刀医・ゴッドハンド天野教授は気配り上手でゴルフもうまい!
2010/11/ 2 「ゴルフは暗くなるまでやる!」根岸教授はノーベル賞のシングルさん
2012/ 7/31 盛夏のラウンドは藍ちゃんのように塩をお忘れなく!

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です