ナイキの新モデル「VR-S コバート」が発表になった。かねてからシルエットなどで予告されていたクラブの全容が明らかになった格好だ。
大きな特徴は世界初の“高速キャビティバック”、ソール後方を大きくえぐった大胆なデザインだ。ヘッド全体の重量はそのままで、より周辺に重量を配分してインパクトのパワーを受け止め、安定感と直進性を高める構造だという。
ドライバーはもとより、FW、UT、アイアンも同じコンセプトのデザイン。加えて注目されるのが、ロフト角とフェース角をそれぞれ独立して調整できる弾道調整機能“フレックスロフト”。ドライバーを例に取ると、ロフト角を5段階(8・5度~12・5度)に調整できるため、ヘッドのラインナップは1種類。吹き上がりを嫌うハードヒッターから、ボールが上がり切らない非力なゴルファーまでまかなえるようになっているのは画期的といえる。
すでにフランチェスコ・モリナリやジョナサン・ベガスなどが実戦で使用を開始しており、タイガー・ウッズもテスト中とのこと。また、ナイキと契約間近と噂されているローリー・マクロイが使用するかどうかも気になるところだ。モデル名の“コバート”とは“隠されている”の意。文字どおりヘッドに“隠された”多くの機能が、一般ゴルファーにどう受け止められるのか、来年2月の発売が待たれる。
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