週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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ドリームチームＶＳ２軍？
日本シリーズの裏でひっそり女子日韓戦

　12月１・２日に韓国・釜山のベイサイドＧＣで行われた女子プロゴルフ日韓戦。男子の日本シリーズに隠れて日本では大きく報じられなかったが、韓国内での注目度は高かった。

韓国１軍、日本２軍？（写真提供：ＬＰＧＡ）

　何しろ韓国勢は日本ツアーのジョン・ミジョン、韓国ツアーのキム・ハヌル、米ツアーのパク・インビと、日韓米３ツアーの賞金女王が揃い踏み。さらに今季日本ツアー３勝のイ・ボミ、韓国ツアーで今季最多勝、キム・ジャヨン、米ツアー新人王のユ・ソンヨン、さらにシン・ジエ、チェ・ナヨンなど総勢12名は“史上最強のドリームチーム”と呼ばれたほど。

　それだけに気温一ケタ台の寒空のなかでも、連日、５０００人強のギャラリーが詰めかけた。試合はフォアボールとフォアサムで行われた初日は５勝１敗で韓国が制し、シングルスのストロークプレーで行われた最終日も５勝４敗３分けで韓国に軍配。「歴代最強韓国女子ゴルフ、日本に圧勝」（東亜日報）など威勢のよい見出しが並んだ。不動裕理、横峯さくら、茂木宏美などで挑んだ日本チームを「役者不足」とし、「宮里藍、有村智恵、上田桃子などを欠いた日本は実質２軍だった」（スポーツ東亜）とも。

　今年は竹島問題もあり、日本チームにとってはアウェイ。終始ＳＰがついたり、ミスショットへの拍手といった“アウェイの洗礼”もあった。しかし、ギャラリーからは「日本選手のプレーを初めて生で見たが、アイアンショットが精巧で驚いた」などの声も。選手もおおむね友好的な印象を受けたそうだ。

　ちなみに選手の選考基準は両国で異なる。日本ツアーの賞金ランク順で選んだ日本に対し、韓国は各国ツアー賞金ランク順。しかも韓国ＬＰＧＡは「特別な事由なく不出場の場合、２年間国内大会出場禁止と罰金３０００万ウォン」という規定まで設け、最強軍団結成にこぎつけた。これで通算成績は韓国の６勝３敗２分け。日本からすると、かなり水をあけられた格好になってしまった。

　
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