タイ選手権初日、石川遼は7番の3打目で「カート道路からの救済」を受けたが、その方法についてクレームがついた。
遼は2打目を左サイド、カート道路わきに打ち込み、アドレスすると左足が道路にかかるとして、救済を受けてドロップした。しかし「ドロップした球は前位置よりも道路に近いところに転がった」と遼は判断。再ドロップし、3打目を打った。
それを見た豪のテレビリポーター、ライリー氏が「ドロップしたボールはそのまま打てるライだったのに、再ドロップしたのはおかしい」とクレーム。同組で回るバッバ・ワトソンを呼んで、ドロップの手順について確認することに。結局「問題なし」との答えで、ことなきを得たが、正確にいうと遼の措置に問題はあった。というのも、最初ドロップしたあと、再度アドレスして足が道路にかかるかを確認していないからだ。
「最初のドロップで元あった位置よりボールが道路に近くなったといっても、それは石川の勝手な認識。裁定集20-2a/4項では〈たとえドロップされたボールが間違っていても改めて確認されなければならない〉と記されています。もし確認を怠ったのなら、インプレーの球を再ドロップしたことになります」(ルール研究家・石井米二郎氏)
現場での裁定が優先するので、あとから成績の変更はないのだが、今後、米ツアーで戦う以上、ライリー氏の指摘を真摯に受け止めなければならないだろう。
遼は「これからはドロップ位置を確認します」と反省しているという。
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