2016年リオ五輪でゴルフが112年ぶりに正式種目に復活する。さらに、東京が誘致を目指す2020年の五輪でもゴルフの開催は決定しており、日本のゴルフ関連団体も五輪に向けて強化の動きが出てきた。
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日本ジュニアで霞を制した藍も「五輪出たい」派だ
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しかし五輪ゴルフは競技フォーマットなど実施要項の詳細がまだわからない状態。そうしたなか、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が、強化合宿を行うことになった。
JGTOの海老沢勝二会長は昨年暮れ、「16年に向け、議論しても始まらない。まずやってみて、成果を見ながら見直す」と見切り発車の非難を覚悟で、今年1~2月にも五輪に向けた選手の強化合宿を行うことを発表した。
この決定には、競技方法も出場選手数も未定の段階ということもあり、実施をいぶかる声もあった。しかし準備は着々と進められていたようだ。「第1回の合宿を1月28日から5日間、宮崎のフェニックスCCで行います。世界ランキング順に上位30選手の参加を募り、現在は該当選手の出欠を確認している段階です」(JGTO事務局)。さらに、2、3月に2回、3回目の合宿も予定しているとのこと。
どれだけの参加があるのか疑問符がつくが、JGTO側には合宿の直接的効果とは別に、リオに向けて選手のムードを高めるという意図もあるようだ。一方、女子プロ協会では同様の強化活動は未定。日本ゴルフ協会は「強化委員会」が組織され、強化指定選手の選考の準備には入っているが、具体的に動き出すのは、実施要項発表後になりそう。
なお、東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会は8日に提出した立候補ファイルに、ゴルフ会場を霞ヶ関CCと記載した。日本ジュニアが開催されるこのコース、過去の覇者には宮里藍、有村智恵、石川遼などがおり、〝カスミ〟を得意とする者も多い。
20年の五輪開催地決定は9月7日になる。「トウキョウ」の名がコールされるか。
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