ゴルフが正式競技に加わるリオ五輪まで3年。ゴルフ新興国の中国が、ジュニア育成に総力で取り組んでいる。
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世界のジュニアに無料開放されるステッピングストーンC(海南省海口市)
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ゴルフが種目に決まると、中国政府はジュニア育成策として、体育学校に入学できる特待生制度を開始した。
さらにこのほど、深?にあるミッションヒルズGCが「ジュニアゴルファーを無料で受け入れる」と発表。12コースある同GCのうち、深せん(土へんに川)と海口(ハイコウ)にある3コースをフリーで利用できるのだ。張連偉(チョー・レンイ)コース、ステッピングストーンコース、ダブルピンコースはいずれもパー3のみの18ホールだが、世界各国の有名ホールをモチーフとするなど、デザインは本格的。しかも驚くことに、日本を含む全世界のジュニアが対象だ。日本語サイトもあり、日本からも簡単に予約できる(予約は英語のみ)。なぜ、中国は世界中の子どもたちを受け入れるのか?
先日、沖縄のアジアジュニアゴルフ大会に参加した海南省の中国チームのコーチ、チェン・チェン氏は語る。「中国で試合に出るジュニアゴルファーは、本土を入れても700人程度。日本やアジアに比べて少ないのが現状で、どうやって世界の選手と競い合えばいいか思案しているところです」
世界のジュニアが中国を訪れれば、自国選手と直接戦うことができる。隣国の日本や韓国のトップジュニアが来てくれることは大歓迎なのだ。
3年後、特待生から五輪出場選手が現れるには時間が短すぎる。だが、東京も招致に動く7年後のオリンピックには、フォン・シャンシャンやマスターズ出場が決まった14歳のグァン・ティンランのようなトッププレーヤーを輩出しても不思議ではない。
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