112年ぶりにゴルフ競技が実施されるリオ五輪まであと3年だが、国内外で同大会を視野に入れた動きが活発化。若手選手のあいだからは五輪を意識した発言も聞かれるようになった。“日の丸を背負った”動きに注目が集まる。
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メダルへの憧れを語った浅地洋佑
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いち早く動きだしたのが、男子ツアー(JGTO)。先週の1月28日から5日間、宮崎県のフェニックスシーガイアリゾートで五輪を見据えた強化合宿「JGTOゴルフ強化セミナー」が開催された。
講師陣には本誌で連載していた「あ・うんのゴルフ」の廣戸聡一氏など指導の専門家や有識者ばかり。若い選手は得るものが多か
ったに違いない。同セミナーは2月、3月にも各30人募集で第2、3回が予定されている。
セミナーに参加した2人のシード選手のうちのひとり、浅地洋佑(19)は「絶対に出たい。いつかは僕も、あの舞台で一番高い表彰台に上がって、金メダルを噛んでみたい」と、いまから五輪出場を大きなモチベーションにしている。
世界ランク8位まで五輪代表候補に
その五輪代表選手になるには、まず日本ゴルフ協会(JGA)による強化指定選手に選出されなければならない。JGAでは、4月にも候補選手の発表(男女の世界ランク上位8人ずつ)を行いたいとしているが、実は本番の競技フォーマットが未発表のため、指定選手の数を含め未確定の要素が多いという。
ただし、指定選手は他の競技同様、東京・北区にあるナショナルトレーニングセンターの使用が可能になり、JGAは「選手には同センターの最新設備を利用した強化プログラムが策定されると思います」とのこと。どんな強化トレーニングが実施されるのか、選手の顔ぶれとともに、大変興味ぶかい。
米女子ツアーは国別対抗戦開催
一方、米女子ツアーからは先月、来年から隔年で8カ国出場の国別対抗戦「インターナショナルクラウン」を実施するとの発表があった。第1回大会は、来年7月にメリーランド州のケーブスバレーGCで開催される。
五輪同様、こちらも出場できるのは世界ランキングの上位国と上位選手のみ(ただし、五輪の競技方法は個人戦のみとなる見通し)。さっそく宮里藍は「開催が待ち遠しい」とメッセージを発表。同大会、五輪と世界ランキングをめぐる争いは、今後ますます熱を帯びそうだ。
また、同じく日の丸を背負って戦うJGAのナショナルチームは、2013年前期メンバーが発表された(JGAアマランク上位者)。プロ入りが濃厚とされ、候補選手になる可能性がある東北福祉大3年の松山英樹の名がないが、これは本人が辞退したためだ。
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