フィル・ミケルソンが優勝した米男子ツアー、フェニックスオープン3日目の1日の観客数が米ツアー過去最高の17万9022人を記録。これは東京都立川市の人口とほぼ同じ数だ。
地元、アリゾナ州立大出身のミケルソンが、初日あわや50台の「60」という好スコアでロケットスタートし、そのまま首位を守って優勝したことが奏功。4日間のギャラリー総数は52万5821人にのぼった。これは、日本の男子ツアーの1年間トータルの観客数(2012年は48万1769人)をはるかに凌ぐ数字。しかも、大会最終日は国民的行事であるアメフトのスーパーボールと日程が重なったため、5万8791人と大きく減らした状態でこれ。会場となったTPCスコッツデールが「アリゾナ州で人口8番目の都市になった」とジョークになったほどだった。
例年、ものすごい観客数を集めることで知られる同大会。名物16番ホールはピート・ダイが“スタジアムホール”のコンセプトのもと、2万人が観戦できるように設計したもの。グリーンを外すと、ギャラリーから容赦のない罵声が飛ぶ、異様な雰囲気のトーナメントで、タイガー・ウッズは、以前オレンジを投げつけられたこともあった。
広大なゴルフ場で開催するにしても、たった一日でこれほどの観客を集めるスポーツは稀。サッカーの日本代表戦の観客数の最高は、6万7354人(99年対ペルー戦、横浜)。サッカーのワールドカップ決勝で8万人、視聴者が一億人を超えるスーパーボールですら10万人だ。
リゾート地ゆえ、ギャラリーのマナーが悪いという指摘も多いが、飲酒、絶叫、コスプレ、なんでもアリのこの大会。ギャラリー数減に悩む日本でも真似してみては?
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