週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/12
2013/3/4更新

選手から猛反発も…
男子シード70人制から60人制へ?

 スポンサー離れが続く国内男子ツアーでは、さまざまな人気回復策を模索しているが、そのひとつとして、日本ゴルフツアー機構(JGTO)がこのほど賞金シード選手の人数を現行70人から60人に減らす制度改革を打ち出した

 目的は、競争を激しくし試合をエキサイティングにするため。同時に減らした人数分だけQTからの出場枠が広がり、選手層の"新陳代謝"を促すのでは、という期待もある。しかし「シードかシード外かでメーカーなどとの契約金が倍以上違う」(あるツアー選手)というように、シード権は選手にとって死活問題。選手側としては、そう簡単に同意できるものではない。

 しかし「シードかシード外かでメーカーなどとの契約金が倍以上違う」(あるツアー選手)というように、シード権は選手にとって死活問題。選手側としては、そう簡単に同意できるものではない。

 昨年10月にJGTOは、シード枠を50人とし、QTの20位タイを合格ラインとする改正案を選手会に提示。今季から実施の意向だったが、選手会の反発で協議を重ねることになった。その際に選手側から「まずは60人としたらどうか」との提案もあったが、話し合 いも進まないうちに、その「60人」がほぼ既成事実のようになっていることに猛反発する選手も少なくない

 選手たちの意見を聞くと、「ツアー活性化は人数だけの問題ではない」「いまの70人制でも毎年、シード選手が入れ替わっており、十分に新陳代謝は行われている」「60人という人数ありきで、トータル的な改革案が示されていない」などの声があった。

 ツアー制度ができた73年当時27人だった賞金シード枠は、75年から30人に、83年に40人、87年に60人となって定着していたが、日本プロゴルフ協会からJGTOが独立した以降の00年から現状の70人枠にまで拡大した。

 賞金シード60人制は、今年度の導入はなく、早くても14年シーズン以降の導入になる見込みだ。

 “議員定数削減”のごとくシード選手数を減らすだけで、果たして男子ツアー人気は回復するものなのだろうか。

 
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