週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/12
2013/3/4更新

今季も南アチャンプぞくぞく誕生。
プレーヤーが語る“忍耐の血”

 欧州ツアーで南ア勢の快進撃が続いている。一世を風靡したエルス&グーセンに続く次世代エースが続々登場中。南アの強さの秘密を大御所ゲーリー・プレーヤーに聞いた。




 昨今、欧州ツアーは南アのサンシャインツアーとの共催競技を増やしているが、今季これまで南アで開催された5試合中4試合を南ア勢が制している。

 11 年マスターズ覇者のシャール・シュワーツェルがダンヒル選手権を制すと、次は10年の全英オープン勝者、ルーイー・ウェストハイゼンがボルボ選手権で逆転優勝。さらに、ヨハネスブルクオープンでリチャード・スターンが4年ぶりの復活V。アフリカオープンでは南ア同士の優勝争いを制したダレン・フィチャードが勝利をもぎ取った。

 かつて“ビッグ3”の一角を担った南アのプレーヤーいわく「南アは、アメリカ以外でもっともメジジャー勝利を挙げている国だ。

 08年以降の5年間を見てもトレバー・イメルマン、ウェストハイゼン、シュワーツェル、エルスがメジャーに勝っている。

「南アは日照時間が長く、ゴルフ環境が整っています。ジュニアプログラムが充実しており、彼らが目指すべきお手本=メジャーチャンピオンが数多く存在する。しかしそこまではアメリカと条件はほとんど変わらないけど」なるほど、おっしゃるとおり。だが異なる点があるとプロ生活60年、76歳の御大は続ける。「ご存じのように南アはアパルトヘイトや内戦など辛い時代を経験しているから、私たちのなかには逆境に歯を食いしばって頑張る“忍耐の血”が脈々と流れているのだと思う。それが次々にメジャー王者を輩出している要因ではないだろうか」

 昨年はツアールーキーのブランデン・グレースがいきなりシーズン4勝を挙げ、度肝を抜いたが、彼も南ア出身。どうやら南アとゴルフは相性がよさそうだ。

 
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