日本ツアーとワンアジアツアー共同主管のインドネシア選手権を制した韓国のチェ・ホソン(39)。昨年12月JGTOのQTを最年長38歳で通過した彼は、韓国でも遅咲きといわれ、その経歴と苦労から“雑草”と呼ばれている選手だ。
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不惑の雑草。韓国のチェ
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生まれは韓国製鉄産業の中心地ポハン。同市はクジラやマンボーなど珍しい海産物も水揚げされる水産地としても有名な都市。チェも地元の水産高校卒業後に地元のマグロ加工会社に就職したが、20歳のときに電動ノコギリで右手親指の一部を切断してしまうアクシデントに見舞われた。
そんな彼がゴルフに出会ったのは25歳のとき。就職したゴルフ場で仕事の合間に練習を重ね、01年プロテストに合格。韓国2部ツアーで2度の優勝と賞金ランク1位に輝いたあと、04年から一部ツアーデビュー。08年ツアー最終戦で劇的な初優勝を飾って、韓国でも一躍脚光を浴びた。11年には2度目の優勝を飾り、賞金ランキングもベスト5に入った。昨年も賞金ランク8位につけるなど、韓国内ではトップクラスの選手ではあったが、09年から参加したワンアジアツアーで勝つことはできなかった。
それだけに、この度の優勝は韓国内で注目を集め「“遅咲きゴルファー”感激の国際舞台初勝利」(スポーツソウル紙)と報じられた。
ちなみに、キャディを務めるのは義父。07年からのコンビで、今回の優勝も義父の支えがあった。
優勝後、「これで日本ツアーにレギュラーで出られる」と、喜びを爆発させたチェ。ハングリー精神満点の“遅咲きの雑草”が、日本でも話題になるかもしれない。
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