週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/30
2013/4/22更新

3倍にも!名門だけが急騰。 会員権相場の真相とは

 安倍政権が進める経済政策、通称「アベノミクス」によって株価は急上昇。ゴルフ会員権相場も上がってきた。  




 表を見ると一目瞭然だが、昨年12月から倍以上値上がりしたコースもある。ただし、これは関東での現象で、関西では大半が少し上がった程度。世間の株価の上昇現象にも「浮かれまへんでー」と慎重な関西気質が影響しているという。

 ところでこの会員権相場、値が急上昇しているのは名門といわれるところばかり。会員権の安い大衆コースでは値動きはほとんどなく、相場自体が底上げされているわけではない。

 「株相場に手を染めている人が、それにリンクすることを見越して値をつけているだけで、実際に取引が成立しているわけではありません。つまり実勢価格ではなくて、売り手の希望値ばかりが宙に浮いている状態です」(弊社会員権サービス部・田嶋一弘)

 いうまでもないことだが、ゴルフ会員権は株のように大量に取引されているわけではない。たった5、6件の取引で相場がたつため、“バブル現象”が起きやすいともいえる。

 別の会員権事業者は「相場が底上げされて、取引が活発になれば別ですが、今の実態では、われら取引マージンで商売している者は飯の食い上げですよ。名門だけの値上がり現象は、はっきりいってありがた迷惑です」。

 この急騰相場、一般のゴルファーは静観しているほうがよさそうだ。

 
【関連記事】
2009/1/6 会員権下落、識者・業者に聞いた売買のタイミング
2008/12/23 権相場低迷のこの時期、高額会員権「買い」増加の怪
2008/11/25 下落続く会員権、とうとうバブル崩壊以降の最低線越えた?

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト