国内男子ツアー開幕戦の東建で、43歳のベテラン、塚田好宣が優勝。プロ20年目の嬉しいツアー初勝利となった。43歳での初優勝は日本人選手としては史上4番目の年長記録だ。
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ツアー初勝利にガッツポーズ!
マークセンの通訳も。アジア選手たちの相談相手でもある
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東海大学を中退して米国に渡り、陸軍士官学校に学んだ異色の経歴の持ち主。アジアンツアーに参戦するなど海外志向が強く、02年、08年全英オープン参戦の経験もある。英語に加え、タイ語も堪能で、プラヤド・マークセンが08年ミズノオープンで優勝した際にはタイ語の通訳を務めたこともある。悪コンディションがつづいた開幕戦でスコアを伸ばせたのも、海外での経験がいきた。本人も“ゴルフトラベラー”を自称。43歳になったいまも、活躍の場を求めてアジアやヨーロッパを転戦し続ける。日本ツアーでは、ここ数年はシード当落線上の常連だったが、昨年、サンクロレラで自身最高の2位に入るなどして3年ぶりに賞金シード復帰。今回のツアー初勝利につながった。
塚田は多趣味なプロとして知られており、海外の試合に必ず持っていくという趣味のカメラは一眼レフ。ミニチュアダックスフント4頭を飼うほどの愛犬家で、カメラをはじめたのも、もともと愛犬の写真をとるためだったとか。自身のブログをはじめ、ツイッターやフェイスブックなど情報発信も積極的で、気取らない人柄にファンも多い。
クラブの契約先はピン。優勝した際に使用していたのは、3月に発売されたばかりの最新クラブ「G25」だ。同世代には現代の大型ヘッドクラブを嫌うプロも少なくないが、塚田は積極的に新しいクラブを取り入れている。
塚田は「ずっと目標だった優勝ですが、実際にその時が訪れると意外に冷静で、18番グリーンで両手を掲げた後にはもう次の目標は何にしようかな? と考え始めていました。年初に掲げた目標のうち、日本シリーズ出場の権利は獲得したので、今後は賞金5000万円を目指すつもりです。スケジュールが合えば、欧州ツアーのQTなども受験してみたいですね」と意気込む。
開幕戦は優勝した塚田のほか、マスターズから帰ったばかりの藤田寛之と谷口徹が4位。今年も“中年の星”たちがツアーで躍動しそうだ。
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