高額会員権だけが値上がりしていると既報したが、どうやら中堅銘柄にも値上がりは及んでいるようだ。
関東ゴルフ会員権取引業協同組合は、関東の代表的150コースを指定銘柄としているが、その会員権相場が昨年12月末から4月19日まで5カ月連続で上昇(グラフ参照)。アベノミクスによる株価上昇にリンクしているのだろうが、他にも原因があるという。
ゴルフ界には「2015年問題」が横たわる。団塊の世代が65歳を超えるこの年を境に、プレー人口が減じ、コース条件のいいところ以外は淘汰されるのでは……と囁かれているのだ。
会員権業者、アイゴルフの今古賀栄司氏は「株、土地などと同じく自分が生きている時に始末をつけたい、うまく売り抜けたいという心理が働いていると思います。値上がりを見越しての売りが多く、この値上がり現象はまだ相場が実質として動いているという段階ではなく、会員権業者がつくりあげているという側面も否定できません」と話す。会員権選びの際は、相場に踊らされることなく、慎重にいきたいものだ。
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